映画「アゲイン 28年目の甲子園」|感想







目次

作品概要

元高校球児たちが再び甲子園を目指す「マスターズ甲子園」を題材に描いた重松清の小説「アゲイン」を、中井貴一主演で映画化。

46歳の晴彦のもとに、高校時代にともに甲子園を目指したチームメイトの娘・美枝が訪ねてくる。
美枝は東日本大震災で亡くなった父の遺品から、出さずにしまいこんであった27年分の年賀状の束を見つけ、その宛先である晴彦に会いに来たのだった。

美枝がボランティアとして働いている「マスターズ甲子園」に誘われた晴彦は、気乗りしないままかつての野球部員たちと再会を果たすが……。

この作品のココが見どころ

どこにでも転がってそうな日常

特別なことなんて殆ど無い。そう、日常を切り取ったようなシーンばかりと言っても過言ではない当作品。

そんな日常だからこそ感情移入しやすいし、自ら想いを持って見れる作品。

親子の友情・仲間との友情

劇中では様々なシーンで

  • 親子間の絆・友情
  • チームメイトとの絆・友情

を感じさせてくれました。

いつまで経っても同じ目的を共にした”仲間”や、何よりも強いもので結ばれている”家族”とは繋がっている。
そんなことを感じさせてくれる作品でした。

この映画を見て、個人的に感じた事

ここからは若干のネタバレが入る可能性があります。

挑戦することの大切さ・できることの幸せ

「負ける時にはちゃんと負けろ。負けて次に進め」

劇中でそんなセリフがあります。

部員の不祥事で、戦うことすら許されなかった野球部。
彼らの時間はそこで28年間止まり続けていたのかもしれません。

挑戦することができれば、良くも悪くも結果は出る。

結果の如何にかかわらず、結果が出れば一歩進める。
日々、挑戦出来る環境があることの幸せを認識し、そして日々挑戦し続けることが使命と考えます。

ポイント・オブ・ノーリターン

「そんなんじゃないの!取り返せるようなもんじゃ無いの!」

というセリフがあった。

過去目指したものは、そう簡単に取り戻せるものではない。

そんな気持ちが強く現れた一言と感じた。

全ての人間に等しく与えられた資産、それは「今という時間」だと私は考えています。
一瞬一瞬、”今”を悔いなく生き続けるということの難しさ・大切さを再確認させられました。

総評

諦めかけていた夢にダサくてもすがり続けるオヤジの挑戦。
まだまだ負けられません。

尺の問題かもしれませんが、ラストで娘がすんなり甲子園に来てくれるわけないだろとツッコミを入れざるを得なかった。
が、総じて良いヒューマン・ドラマに仕立て上がったのではないか。

中井貴一と柳葉敏郎の配役が見事。

満足度:3.8 / 5.0

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